解説・戦後記念切手 濫造・濫発の時代1946‐1952(中古品)
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解説・戦後記念切手 濫造・濫発の時代1946‐1952
【ブランド名】
内藤 陽介: author;
【商品説明】
著者からのコメント 雑誌『中央公論』掲載の自著紹介文より …従来の郵政民営化論の枠組では、郵便については「標準的」な郵便物を平時に送達することを大前提に、経営的な視点から分析が行われるのが主だったが、有事の場合をも含めた国家全体のシステムとして考えてみた場合、官営独占の是非はともかく、官営郵便制度を存続させることは必ずしも無意味なこととは言い切れないのである。 それにもかかわらず、郵便をも含めた郵政三事業の民営化が国民感情のレベルで一定以上の説得力をもって受け止められているのは、郵政の「お役所仕事」に対する抜きがたい不信感が国民の間に蔓延しているためと考えてよい。 そうした郵政の「お役所仕事」について、歴史的にまとめたものとしては拙著『解説・戦後記念切手 濫造・濫発の時代 1946~1952』(日本郵趣出版、2001)をご参照いただきたい。 いうまでもなく、記念切手は国家的に重要な出来事を記念し、合わせて国民にその周知徹底をはかる手段として発行されるものである。したがって、本来、記念切手の発行は、切手を国家のメディアとしてどのように活用していくのかという視点に立って企画される必要がある。しかし、戦後日本の郵政当局には、そうした視点が完全に欠落しており、記念切手は、実務担当者の恣意的で場当たり的な思いつき、そして事なかれ主義に基づいて発行され続けた。とくに、郵便料金前納の証紙という切手の本質から考えれば、切手の購入者が郵便に使用せずに退蔵すれば、その分の売上は「不労所得」として郵政の収入(本来は負債なのだが)になるため、郵政当局は目先の利益のために記念切手の濫発をつづけ、挙句の果てに大量の売れ残り在庫を抱えるという悪循環に陥っている。 拙著は、もともと、戦後日本の記念切手について、発行の経緯やデザインなどの基本情報についての網羅的なデータベースを作ることを目的に作業を開始したが、それと同時に、戦後日本の郵政が、そのスタートから、いかに杜撰な「お役所仕事」を続けてきたのか、その一端を明らかにしたつもりである。 国家のメディアとしての切手の機能は、郵便が国営であるからこそ成立しうるものであって、民営化された私企業の発行する証紙にそうした機能を求めることはできない。しかし、そうしたまさに国家にしかできない仕事を、これまで日本の郵政がなおざりにしてきたことの罪はきわめて大きい。 現在、郵政民営化論者に対して、民営化阻止を主張する人たちの反論がいまひとつ説得力に乏しいのは、経営的な視点とは別に、国営の郵政だからこそ可能なことについて、きちんとした説明ができていないためである。そして、それはとりもなおさず、これまでの日本の郵政が、国営事業であることの積極的な意義に対してあまりにも無自覚であったことの裏返しともいえるだろう。 (『中央公論』2002年3月号、「テーマ書評・郵便」より) 出版社からのコメント 記念切手で読み解く郵政の病理 本書は、1946年発行の「郵便75年」から1952年発行の「U.P.U.加入75年」まで、戦後の銭単位時代に発行された記念切手について、当時発行の郵趣誌や新聞などの資料をフルに活用して、それぞれの発行の背景、経緯、収集家の受けとめかたなどを明らかにしたデータベースで、全切手収集家必携の基礎文献です。 日本切手130年の歴史の中で、郵政当局には明確な発行政策らしきものはほとんどなかったといってよいでしょう。実務担当者の恣意的で場当たり的な思いつき、そして事なかれ主義に基づく発行が続けられるという、きわめて日本的な体質に染まりきった日本の郵政は、目先の増収策に捉われ、なりふり構わぬ乱発と、その帰結としてのデザインの劣化という病弊から抜け出せなくなって今日に至っています。 気鋭の郵便学者として猪瀬直樹氏のメールマガジンでも健筆をふるっている著者・内藤陽介氏は、本書を通じて、この日本的病弊のはじまった敗戦直後の記念切手の発行事情を具体的に明らかにし、日本の郵政が抱える病理をその原点にさかのぼって明らかにしています。年間の新切手発行が100件を越える現在、切手の「大洪水」に悩まされている収集家はもちろん、「大洪水」を起こしている郵政関係者にも、ぜひ読んで欲しい1冊です。 内容(「BOOK」データベースより) 各記念切手ごとに発行の経緯を解説しつつ、現在まで続く日本郵政の病理とその原点を鮮やかに描き出した気鋭の新作。 内容(「MARC」データベースより) 記念切手には各時代の政治的・社会的状況が如実に反映されているが、この視点での研究はされていなかった。本書は各記念切手ごとに発行の経緯を解説しつつ、現在まで続く日本郵政の病理とその原点を鮮やかに描き出す。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 内藤/陽介 1967年1月、東京都生まれ。1990年3月、東京大学文学部卒業。現在、東京大学大学院人文社会系研究科・助手。切手を中心とした郵便資料を用いて、国家と社会、時代や地域のあり方を読み解く研究・著述・創作活動を積極的に行っている。2001年に日本で開かれた国際切手展「PHILANIPPON’01」では、日本人としてはじめてテーマ部門で金賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
当店では初期不良に限り、商品到着から7日間は返品をお受けいたします。
イメージと違う、必要でなくなった等、お客様都合のキャンセル・返品は一切お受けしておりません。
中古品の場合、基本的に説明書・外箱・ドライバーインストール用のCD-ROMはついておりません。
商品名に「限定」「保証」等の記載がある場合でも特典や保証・ダウンロードコードは付いておりません。
写真は代表画像であり実際にお届けする商品の状態とは異なる場合があります。
中古品の場合は中古の特性上キズ、汚れがある場合があります。
他モールでも併売しておりますので、万が一お品切れの場合はご連絡致します。
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解説・戦後記念切手 濫造・濫発の時代1946‐1952
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内藤 陽介: author;
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著者からのコメント 雑誌『中央公論』掲載の自著紹介文より …従来の郵政民営化論の枠組では、郵便については「標準的」な郵便物を平時に送達することを大前提に、経営的な視点から分析が行われるのが主だったが、有事の場合をも含めた国家全体のシステムとして考えてみた場合、官営独占の是非はともかく、官営郵便制度を存続させることは必ずしも無意味なこととは言い切れないのである。 それにもかかわらず、郵便をも含めた郵政三事業の民営化が国民感情のレベルで一定以上の説得力をもって受け止められているのは、郵政の「お役所仕事」に対する抜きがたい不信感が国民の間に蔓延しているためと考えてよい。 そうした郵政の「お役所仕事」について、歴史的にまとめたものとしては拙著『解説・戦後記念切手 濫造・濫発の時代 1946~1952』(日本郵趣出版、2001)をご参照いただきたい。 いうまでもなく、記念切手は国家的に重要な出来事を記念し、合わせて国民にその周知徹底をはかる手段として発行されるものである。したがって、本来、記念切手の発行は、切手を国家のメディアとしてどのように活用していくのかという視点に立って企画される必要がある。しかし、戦後日本の郵政当局には、そうした視点が完全に欠落しており、記念切手は、実務担当者の恣意的で場当たり的な思いつき、そして事なかれ主義に基づいて発行され続けた。とくに、郵便料金前納の証紙という切手の本質から考えれば、切手の購入者が郵便に使用せずに退蔵すれば、その分の売上は「不労所得」として郵政の収入(本来は負債なのだが)になるため、郵政当局は目先の利益のために記念切手の濫発をつづけ、挙句の果てに大量の売れ残り在庫を抱えるという悪循環に陥っている。 拙著は、もともと、戦後日本の記念切手について、発行の経緯やデザインなどの基本情報についての網羅的なデータベースを作ることを目的に作業を開始したが、それと同時に、戦後日本の郵政が、そのスタートから、いかに杜撰な「お役所仕事」を続けてきたのか、その一端を明らかにしたつもりである。 国家のメディアとしての切手の機能は、郵便が国営であるからこそ成立しうるものであって、民営化された私企業の発行する証紙にそうした機能を求めることはできない。しかし、そうしたまさに国家にしかできない仕事を、これまで日本の郵政がなおざりにしてきたことの罪はきわめて大きい。 現在、郵政民営化論者に対して、民営化阻止を主張する人たちの反論がいまひとつ説得力に乏しいのは、経営的な視点とは別に、国営の郵政だからこそ可能なことについて、きちんとした説明ができていないためである。そして、それはとりもなおさず、これまでの日本の郵政が、国営事業であることの積極的な意義に対してあまりにも無自覚であったことの裏返しともいえるだろう。 (『中央公論』2002年3月号、「テーマ書評・郵便」より) 出版社からのコメント 記念切手で読み解く郵政の病理 本書は、1946年発行の「郵便75年」から1952年発行の「U.P.U.加入75年」まで、戦後の銭単位時代に発行された記念切手について、当時発行の郵趣誌や新聞などの資料をフルに活用して、それぞれの発行の背景、経緯、収集家の受けとめかたなどを明らかにしたデータベースで、全切手収集家必携の基礎文献です。 日本切手130年の歴史の中で、郵政当局には明確な発行政策らしきものはほとんどなかったといってよいでしょう。実務担当者の恣意的で場当たり的な思いつき、そして事なかれ主義に基づく発行が続けられるという、きわめて日本的な体質に染まりきった日本の郵政は、目先の増収策に捉われ、なりふり構わぬ乱発と、その帰結としてのデザインの劣化という病弊から抜け出せなくなって今日に至っています。 気鋭の郵便学者として猪瀬直樹氏のメールマガジンでも健筆をふるっている著者・内藤陽介氏は、本書を通じて、この日本的病弊のはじまった敗戦直後の記念切手の発行事情を具体的に明らかにし、日本の郵政が抱える病理をその原点にさかのぼって明らかにしています。年間の新切手発行が100件を越える現在、切手の「大洪水」に悩まされている収集家はもちろん、「大洪水」を起こしている郵政関係者にも、ぜひ読んで欲しい1冊です。 内容(「BOOK」データベースより) 各記念切手ごとに発行の経緯を解説しつつ、現在まで続く日本郵政の病理とその原点を鮮やかに描き出した気鋭の新作。 内容(「MARC」データベースより) 記念切手には各時代の政治的・社会的状況が如実に反映されているが、この視点での研究はされていなかった。本書は各記念切手ごとに発行の経緯を解説しつつ、現在まで続く日本郵政の病理とその原点を鮮やかに描き出す。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 内藤/陽介 1967年1月、東京都生まれ。1990年3月、東京大学文学部卒業。現在、東京大学大学院人文社会系研究科・助手。切手を中心とした郵便資料を用いて、国家と社会、時代や地域のあり方を読み解く研究・著述・創作活動を積極的に行っている。2001年に日本で開かれた国際切手展「PHILANIPPON’01」では、日本人としてはじめてテーマ部門で金賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
当店では初期不良に限り、商品到着から7日間は返品をお受けいたします。
イメージと違う、必要でなくなった等、お客様都合のキャンセル・返品は一切お受けしておりません。
中古品の場合、基本的に説明書・外箱・ドライバーインストール用のCD-ROMはついておりません。
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雑誌『中央公論』掲載の自著紹介文より …従来の郵政民営化論の枠組では、郵便については「標準的」な郵便物を平時に送達することを大前提に、経営的な視点から分析が行われるのが主だったが、有事の場合をも含めた国家全体のシステムとして考えてみた場合、官営独占の是非はともかく、官営郵便制度を存続させることは必ずしも無意味なこととは言い切れないのである。
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そうした郵政の「お役所仕事」について、歴史的にまとめたものとしては拙著『解説・戦後記念切手 濫造・濫発の時代 1946~1952』(日本郵趣出版、2001)をご参照いただきたい。
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